2011/3/21-3/27の空模様。

作家の内藤みかさんが娘さんに非常袋を作ってあげて、
「宝物があったら入れなさい」と言ったら
娘さんはしばらく考えたあと、
「宝物なんて、ない」と言いました。
そのあと、
「でも、これだけ」
と、色鉛筆をいれたのだそうです。
娘さんはもともと絵を描くことがお好きだったんですが、
みかさんは
「絵を描くという行為こそが彼女にとっての宝物なのだとわかり涙が出た」
と書かれていました。


「宝物」はそんなふうに、
「もの」ではない場合も、たくさんあると思います。
みかさんの娘さんの場合、
「色鉛筆」が宝物なのではなく、
「絵を描くこと」が宝物でした。
だからこそ、最初「宝物なんて、ない」と言ったのだろうなと思います。
宝物は、行為であったり、場所であったり、時間であったり、
他の様々なものであり得るのでしょう。
今週、貴方は、自分の宝物について考え、
そこに、今まで意識していなかった宝物を
見いだすのかもしれません。