2011/5/30-6/5の空模様。

自分と、他者や外界のものとのあいだには
いくつもの、切っても切れない「結び目」があります。
この結び目は、最初は紐を結び合わせるように結んだだけのもので
すぐほどくこともできたのですが
長い時間をかけて使っているうちに
いつか一体化してしまい、ほどこうとしてもほどけなくなっています。
ケンカばかりしても別れない夫婦とか、
なんだかんだ言っても辞めない会社とか、
あちこち欠けてるけど捨てないカップとか、
使い勝手が悪いけど使ってる家具とか、
誰にでもそういう存在があると思います。
こういうものを称して「かけがえがない」と言います。


今週、そうした「かけがえがない」、一体化してしまうような結び目のことが
大きなテーマとして浮上するかもしれません。
誰かとの間にそれが形成されている事に気づいたり、
あるいは、なにかとのあいだに、
そうした結び目がふと、生まれるのかもしれません。
それらはスペックで比較したりできないような
絶対的かつ根源的な意味を持っているような気がします。
たとえば
「自分とは何か」という命題を立てたとき
多くの人は、そんな結び目を数えることで
自分を説明しようとするのではないかとおもうのです。