2011/10/31-11/6の空模様。


足元や手元を見つめる時期です。
といっても、決して沈んだ気持ちで目を落とすという意味ではありません。
そうではなく、
いつも見慣れてしまって意識を向けなかった部分に
急に、目を奪われるのです。


デザイナーや建築家の作った部屋は
なんとなく、自分の普通の部屋とは違うなあ
と思ったりします。
でもそれがどういうわけで違うのかは、
よくは、わからなかったりします。
たぶん、一般的には「こんなものです」「これがふつうです」とされていることについて
彼らは、根本的に「それでいいのかな?」という疑問を発し
その疑問にいちいち答えを出していくために
結果として、「全然違う」ものができあがるのだろうと思います。


こんなものだとおもっていたけど
ほんとにこれでいいのかな?
と考えたとき、
日常の中に埋没していたものたちが
突然、自己主張を始めることがあります。
ゴミ箱の形から家の形状に至るまで、
自分を取り巻くものに新鮮な目を向け
そこから、違う世界を創造する作業を始められるタイミングです。