2012/8/13-8/19の空模様。


こんにちは、石井ゆかりです。
12日から13日は、ペルセウス座流星群で、
14日朝に
金星食があります。
週末から週明け、星を見る人は大忙し!ですが
なんか天気悪いみたいで(;;)
心の目で見たいと思います!
金星食については、上のリンクから、
星占い的な解釈を少し書きました。


ホロスコープの上では
今週はまず、火星と土星がびたっと重なります。
空でも相当近い場所に見えます。
火星・土星・スピカが集合して、
夕方、西の高い空に、「みんなあつまった!」みたいな
面白い景色ができあがります。
星占い的には、この集合は
なんとなくびしっとした「決断」を感じさせます。
意志と情熱の融合、ガツンとした選択、
何かを裁定するような激しい、斧を振り下ろすような力のイメージが湧きます。
厳しい抗議とか、ハッキリした権利の主張とか
ゆるみのない、ずだんとした決意が感じられる配置です。
集団に迎合したりする感じではなく、
むしろ、なあなあな結びつきなら断ち切っていこう!というような
「関わり」そのものへのストイックな態度が感じられる配置と言えます。


その一方で、蟹座の金星食という
「融合」的な動きが起こるのが面白いところです。
金星は天秤座のルーラーであり、
火星と土星の会合のパワーが
蟹座の方に流れ込んで来るような状態になってる、と言えます。
断じる力、断定する力、主張や攻撃の力が、
愛や融合の世界に流れ込むというのが、この形の面白さです。
ですが、
たとえば、厳しい外向的立場を取ったとき、
国内にウェットなナショナリズムや連帯感が生まれる、というような
へんな構造にもなりかねないのかなという感じもします。
そうではなく、
主張はあくまで主張であり、
愛はあくまで愛である、というふうに
どちらも、純粋ストレートにいってくれればなあ
と思います。
互いが互いを正当化の道具に使うというと
これはもう、どうしようもない感じがするわけです。


天秤座を支配する星は金星です。
天秤座の天秤は「裁きの天秤」です。
裁判とか、闘争とか、そういうものと天秤座とは
強く結びつけられています。
愛の星と、裁くということがなぜ、結びつくのか。
たとえば
自分自身にふりかかった理不尽な出来事に怒りを発するのは、
これは「闘い」です。
一方、
自分自身に直接関係のない、遠い場所で起こった事件に対して
まるで自分に起こったことであるかのように激しい怒りを発するのは
これは「裁き」というのに近いと思います。
第三者は、「敵」に怒っているのではなく「悪」に怒っているはずで
だとするなら「悪」を決定しているから怒れるわけであって
「悪」を決定するというのは、これは「裁き」です。
そして
自分に直接関係のない「悪」に怒る、という心情は
これはもう、『愛」としか呼びようがないという気もします。
「裁き」と「愛」はそんなふうにして
地下茎で結びついている、と、言えるのかもしれません。


天秤座で重なる土星と火星は
「裁き」の末に、何かを罰しているようなイメージも涌いてきます。
罪と、罰。
なんだか怖いようですが
誰もが心の中に何らかの形で罪悪感を抱えているとするなら
それを「罰する」ということは
心の解放や、許し、救済に繋がる、とも言えます。
天秤座の二星、蟹座の金星食が、そんなふうに
かたくなにこりかたまったものをほどくような動きを伝えてくれているのだとすれば
これに勝ることはないという感じがするのです。


18日、獅子座で新月となります。
この新月は、土星と火星に対して60度の位置で起こります。
先日、獅子座で水星が順行に移りましたが
この18日の「ゴーサイン」は、いままでの「ため」がある分、
はなやかでかがやかしく、勢いのある決然としたものとなるかもしれません。



今週はそんな感じです。



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