2015/5/18-5/24の空模様。

こんにちは、石井ゆかりです。
今週は新月とともに始まり、
水星逆行開始、太陽イングレスと、
新しい動きが立て続けに起こる、
節目感満載のタイミングです。


まず月曜日、牡牛座の新月です。
思えば3月半ば、金星が牡牛座入りしてから、
火星、水星、太陽と立て続けに牡牛座に滞在し、
さながら「牡牛座祭り」のような時間帯だったのですが、
今週の新月と21日の太陽双子座入りで、
「牡牛座祭り」が完了する、ということになります。
かわって、双子座3星集合の「双子座祭り」が始まります。
というか、先週火星が入ってからすでにお祭り気分なのですが
今週のイングレスで更に「本格化」する、
というイメージです。
これまでの
「かたちあるもの」「感覚できるもの」「使えるもの」の世界から、
それらを交換したり移動させたり組み合わせたり関わらせたりする
という動きに注目が集まります。
火星が待っており、対岸に土星も見張っているので
太陽の双子座イングレスは、ちょっとぴりぴりくる感じがあります。
新月と前後することもあり、
動きそうもないものが動くような、パンチのきいた、
ガツンとした動きの気配です。
双子座は、爽やかで知的な星座というイメージの一方で、
波瀾や、ちょっと無謀な「蛮勇」的な挑戦の世界でもあります。
「このままなんだろうな」「こんなもんだろうな」
という予定調和を敢えて受け入れない激しさがあり、
その激しさがこの時期、際立っているような雰囲気なのです。


水星は19日から6月12日まで、双子座で逆行します。
水星逆行時は、
・なくしたものが戻ってくる
・ものごとのやりなおし、みなおし作業が発生する
・コミュニケーションや交通における行き違い、遅延が起こりやすい
・いろいろ混乱する(けどたいてい大丈夫)
・旧交が復活する
・過去との遭遇が起こる
・自分が休んだら相手も休んでた
みたいな時期だとされます。
スピードを上げてガンガン進め!
という感じではなく、
じっくり時間をかけて、
時にはちゃんと待つこともだいじ
といった感じの時間帯です。
今回は特に、水星にとって「自分の家」である双子座での逆行なので、
かなり真っ当な、というか
結構つっこんだ見直し、意味のある逆戻りが起こる
のではないかなと思います。
更に言えば、逆行というとどうしても
「いやな時間」とイメージする人も多いと思うのですが、
もうすこし長い目で見ると
「水星の長期滞在」の時間なのですね。
水星が双子座に入ったのは5月1日ですが、
蟹座に抜けるのは7月9日です。
この間、双子座という自分のサインにずっと長居して、
考えるべき事を考え、
学ぶ事を学び、
行くべき所に行くことを、
腰を据えて促してもらえる
と捉えると、
すでにその道筋の意味が見えているぞ!
という感じもしてくるのではないでしょうか。


さらに、週末、
冥王星-木星のインコンジャンクトが形成されます。
この形は、水星・金星と組み合わせると、
ブーメラン(yodの真ん中にオポジションが刺さった形)になります。
yodは「神の手に囚われたような」膠着状態を意味する、とされ、
この膠着状態を動かすのは「神の指」とされる頂点の星(今回の場合は冥王星)である
といわれるわけですが、
この「神の指」にオポジションする星がある事で、
膠着状態に機動性が生まれ、ひとつの大きな方向性が現出する
というイメージになります。
軸となる蟹座金星−山羊座冥王星オポジションが「カギ」となりますが
今週の12星座分けは、そのあたりを意識して書いてみました。
蟹座金星はごく素直な、わかりやすい、
おさない子のほっぺたの薔薇色のような愛、価値観を感じさせます。
一方の山羊座冥王星は、
為政者でも容易に扱うことの出来ないような、
圧倒的な支配力や価値、欲望のイメージです。
すごく対照的なイメージですが
「わかりやすさ」という意味では、ちょっとハモるところがあります。
何が欲しいか、何が嬉しいか、
頭でどんなに考えても変えることのできない、
深くすり込まれた欲望、情愛、みたいなものの威力が感じられます。
どんなに知的に、物理的に自由になったとしても
決して逃れられない心の重力場のようなもの。
結局はそこに返っていくことで真の自由を得る
みたいな世界観が、この配置の中から浮かび上がるような気がします。
リクツに合わないけれども、それでも
ずっと自分の中にあってこれからもありつづけるしかないもの
のことを、今週、意識する人も少なくないかもしれません。



今週はそんな感じです。


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