2009/4/27-5/3の空模様。

山のてっぺんというのは
石が置いてあったり、東屋があったりしますが
「なるほど、ここが一番高い天辺だな!」
と明らかに納得できる風景ではなかったりします。
いえ、見晴らす景色は美しく爽快で、
登り切った充実感に満ち、サイコーなのですが、
その「ここが頂上です」という誰かが立てた標識がなければ
それがそうだとはわからないような山もたくさんあると思います。
その標識を見て
そうか、なるほど、言われてみればここが頂上だな
という感じのことも多いはずです。


山に登って、頂上に達し、それを越えて山を下りる。
これは一つの素晴らしい体験です。
でも、一つ一つの場面は、
そんなに単純ではないと思います。
登ってるのか下ってるのか解らない場面もあるでしょうし、
下りなのにちょっと登らなければならなかったりするでしょうし、
登りより下りがきつい場合も多いようです。
要するに
イメージの「のぼり、頂上、下り」と、
実際の「のぼり、頂上、下り」とは、
けっこう違った感触のものであるわけです。


このタイミングで、あなたは山の頂上のようなところにいます。
ここを目指して登ってきたような感じです。
でも、それはイメージしたような頂上ではないかもしれません。
この先、あなたはこの山を越えて下山にかかることになるわけですが、
山を下りきってやっと、
ああ、山を登って、頂上を制覇して、下ったのだ!
と解るのかもしれません。
でも、感触がどうであろうと
あなたは確かにそこにたどり着いて、頂上にいます。
頂上はとんがった点ではなく、
広さをもった広場で、頂上においても、少し旅することが必要です。