2010/2/15-2/21のホロスコープ。


こんにちは、石井ゆかりです。
これを書いてるのは14日です、
皆様よきバレンタインデーをお過ごしでしょうか。
それともテレビにかぶりつきでしょうか。



で。
今週の空模様ですね。
14日の新月がいわば「夜明け」みたいなものだとすれば、
そのあとにくる今週は、
夜明けのあと、だんだん明るくなっていく
という時間帯になぞらえることができるとおもいます。
一日で一番静かな瞬間が過ぎて、動物も人も起き出し、
だんだん活気を帯びてきて、気温も上がってきて、
にぎやかになってくる感じの週です。


今はホロスコープの上に、大きな形ができあがっています。
金星・木星-火星の150度を底辺とする、台形です。
先週もこの形にちょっと触れたのですが
先週と違うのは、この形に、金星や月が絡んでくる、という点です。
さらに週末には太陽も魚座に移動しますが、
太陽は獅子座の支配星で、獅子座に位置する火星にとっては「ディスポジター」ということになり、
このラインが強化されます。
150度はメジャーアスペクトではなく、
「インコンジャンクト」、すなわち「つながりがない」という意味合いの形なのですが、
今は冥王星土星という星が、150度の生みの親みたいな60度の位置に出張っているので、
ただの150度じゃないぞ
というパワー感があるわけですね。


獅子座は「ハッキリクッキリしたおのれ」であり、
魚座は「ホロスコープ全体を飲み込みうるおのれ」です。
魚座は優しく利他的な星座とされますが、
これは、自他の境界が曖昧だ、という点においてそうなるので、
その曖昧さは「他人に吸い取られる」というよりは
「他人を内包する」というふうにはたらきます。
ですから、魚座の人は意外と、自己主張が強くてガンコだったりします。
人に合わせたり相手のためにと思って犠牲を払ったりしてる、というよりは
相手も自分みたいなもんだから、自分のおもったとおりにやろう
というような感じなのですね。
獅子座も魚座も、「自分を動かすものが自分の中心にある」という点では
わりと、似ているわけです。
魚座は「自分の中心」が必ずしも、
物理的な「自分」の中にナイ場合もある、というだけで
これはトポロジー的な問題だと思います。
クラインの壺みたいに、中と外が反転しちゃうことがあるのですね。
でも、壺は壺なわけです。
「おのれ」が、形は逆だけど、それぞれおものすごく強い、
というのが、この2星座のありようだと思います。


魚座の金星と木星は大変パワフルです。
火星は、それじたいアクティブで積極的な星です。
これが「おのれ」の星座のもとにあって、
土台をなしている、というのは
なかなかおもしろいです。
「オレがやりたいんだからやってるんだ、だまってろ!」と
ものすごく誰かのために尽力してるみたいな
そんなオトコマエで太っ腹なイメージがわき上がってきます。
この2点は、2つのヨードの「頂点」に当たる星なので、
全体を動かすカギの役割を果たしているわけです。


ただ、この土台の上方にあるのは
土星冥王星の90度です。
これはたいへん、ごりごりしていて、オフィシャルです。
体制がどかーんとあって、
それが自分自身の内なる重力によってひび割れるみたいな
そんなハードな形をなしています。
この形は別に、今に始まったことじゃないです。
でも、個人的な感想ですが
タイガー・ウッズの件とか、なんかこう、
信じていた社会的パワーにひびが入る
みたいな感じは、この形によく合ってるなあと思ったりします。
ちょっと複雑ですが、キリンとサントリーの決裂とか、JALの件とかも、
なんかこの形に重ね合わせると
む−、ふふふむ。
と呻りたくなるような説得力を感じたりするわけです。


この大きな形は、今週に限る、ではなく
先週から来週へと引き継がれていきます。
正直さや「ありのまま」の力が、
タテマエとか権力の必要とするキレイゴトを打ち破るような感じだなあ、と思います。
もっと言えば、タテマエやキレイゴトがなかったとしても、
そのパワーは運用されうるのだ
という感じにも見えます。
みんなが「ここはキレイじゃないと許されない」と思っていたものって
なんだったのかなあ
という感じがするのかもしれません。
たとえば、最近、某選手が服装のことでつるし上げにあってるようですが
体育会系の、
おそろいの制服やユニフォームを着てみんな同じ様子でびしっと背筋をただして行進する、
みたいな慣習は、
もともとは軍隊の文化だそうです。
義務教育の場で習う、整列とか体操とか調練ぽい文化もみんな
ルーツをたどれば戦時中に学校教育に導入された、「軍」のスタイルなわけです。
例えば学校で作る「班」ってありますよね、「班長」とか。ああゆうのも軍隊組織に由来してるそうです。
つまり、国の権力や武力を誇示するためのスタイルなわけですが
これは星占い的に、今の天秤座土星-山羊座冥王星ラインとイメージがすごくぴったりな気がします。
で、あの、制服をずるっと着ちゃう自由な感じは、獅子座火星-魚座木星金星(更に水瓶座水星)ラインっぽいなーと(笑
これがぶつかりあっている、と考えると、いかにもホロスコープ通り(爆
まあ、でも、かなり緩くなったんでしょうね、
一昔前だったら、髪型を理由に、日本の予選にすらでられなかったんじゃないかと思います。
もっと水際でガリガリ規制されちゃってたんだろうな、と。
がちっとした社会的価値観に、内部と外部からゆるゆると皹とかはてなマークが入るってのは
この2本のヨードと、それから、わすれちゃいけない水瓶座の星々の清冽な稲光のような光に
よく合っているような気がしました。


今週は更に、太陽と海王星が重なるところからスタートします。
海王星はイマジネーション、夢、理想、かたちにならないもの。
幻想や妄想、嘘やお酒なんかも海王星の範疇です。
でも、嘘って、「まもりたいもの」があってつくわけで、
その「まもりたいもの」が善いものや弱いもの、自分以外のものである場合には
感動的な物語として描かれることもあります。
海王星は、普通の基準ではワルイコトでも、そのなかにはべつの基準での真実がある
というようなことを示唆する気がします。
水瓶座も、あまり常識的一般的な、もっと言えば世俗的な善悪の基準には、
ぜんぜん重きを置かない「そもそも論」の星座なので、
なんかすごく「壁を超える!」みたいな感じで週が始まるような
そんなイメージも沸いてきます。



今週はそんな感じです。



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「禅語」、に引き続き、「12星座」も重版決定しました!
皆様本当にありがとうございます!!!!!!



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