2012/5/21-5/27の空模様。


こんにちは、石井ゆかりです。
楽しみにして下さってた皆様、遅くなってすみません!
日食、テレビでも盛んに中継してたようですね。
私も少し、ピンボケ写真を撮りました。
解釈については、かねてから再三ご紹介していたとおり、
私なりの解釈ですが、ここに書いてみてます。
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こちらの記事もお勧めです。



で。
今週の空模様ですね。
金環日食から「スタート」しました。
食とか、ハデなイベントがあるとどうしても
「その瞬間になにかが起こるんじゃないか」
と想像しがちです。
たしかに、このタイミングの前後
大きな「スタート」を経験した人も多いと思います。

読み方は色々あって、
その食から数ヶ月の間に、とか、一年以内に、とか
そこを起点として、ある長さのスパンを設定し、
そこに「なにかある」と解釈する占い方があるそうです。
今回はわりと「早めに」なにかしら変化が起こるのでは
というふうに考えられるらしいです。


もとより、星占いには「オーブ」という考え方があって
「その形の、まさにその瞬間!」
というふうには捉えない、少し余裕を見る態度が一般的なような気がします。
この食の前後に、人生の転機を迎えたり、
なにか大きな出来事を経験したりした人はきっと
心の中で、食とその出来事を結びつけていくんじゃないかなとおもいます。
私自身、今週またよんどころない事情で引っ越すのですが^^;)
たぶん後々まで、
「ああ、あの時は食だった…」
というふうに思い出すことになりそうです。


日食は、「光が食べられてしまって、そのあと、光が戻る」という動きなので、
「死と再生」というイメージと結びつけられることが多いようです。
イエス・キリストの「復活」などは非常に直接的なイメージですが、
なにかが失われるということは、
なにかが生まれる・蘇るということと
一体になっている
というイメージは古くから、人の心の奥底に存在しているようです。
「死」の夢を人は恐れますが、
「死ぬ夢はいい夢なんだよ」と言ったりします。
私たちは、本当の人間的成長や変化を遂げるとき、
古い自分が「死んだ」というふうに感じるのかもしれません。
ちなみに
双子座の神話、カストルポルックスのお話も印象的です、
片方が不死の存在で、もう片方が死ぬべき運命を持った人間です。
その片方が死にそうになったとき、
「不死」が「死」を救うために「不死」を半分与える
というお話であるわけですが、
ここにも「瀕死」からの「蘇り」が埋め込まれています。


今回、日本で「食」を見た私たちは
牡牛座のおわりの度数辺りに食を見ていたのですが、
東京なら食の初めが6:19でおわりが9:02、
食の最大は7:34、ジャスト新月は8:48で、
月のイングレス(星座移動)が8:06でした。
ほんとに牡牛座と双子座の境目で時間が始まってる!っていう感じ、だったわけです。
星座と星座の境目は、星占いではかなりぱっきり分けられています。
グラデーション的に混ざっている、というイメージではなく、
意味が徹底的に飛躍する、非連続な境界線なのです。
そんな境界線で日食・新月が起こっていたということ自体が
とても特徴的だという気がします。


今週はさらに、水星も双子座に移動して、
一気に双子座に三星となります。
木星が双子座に入るのは来月ですから
そこから本格的に「双子座祭り」みたいな感じになるんですが
もうすでに、ホロスコープの上では
双子座がとても賑やかな雰囲気になっております。
新しい時間が始まる!
というムードがムンムンしているわけです。
木星の時間
ということを考えると、
ここから六月中程まで、まだ
「一年の仕上げ」的な雰囲気があるわけですが、
年末になると年が明ける前から
「あけましておめでとう!」と年賀状を書いて、
すでに新年をことほぎはじめてしまうわけです。
そんなふうに、グラデーション的に
「はじまりが、はじまる」
というイメージが、すでに、時間を彩っている感じがするのです。


双子座という星座に星々が集まると、
強く初々しい風が吹く
という雰囲気が強まってくる感じがします。
風の星座は、理性や調和といった、
どちらかといえば穏やかな雰囲気を感じさせる言葉で説明されることが多いんですが
その一方で、水瓶座は「革命」ですし、天秤座は「裁定」ですし、
切るような激しさを含んでいます。
12星座を人の一生に擬える考え方がありますが、
それでゆくと双子座は
「言葉を覚え、世界と自分の関わりを知り始めるタイミング」
とされます。
たぶん生まれてから幼稚園・保育園などに通うころ、ということになりますが、
このあたりって、ちょうど、最初の反抗期にも当てはまります。
なにを言っても「やだ!」と反応しちゃうような状態と、
双子座の「世界を認識するのは自分自身である」という発見とは
重なった構造を持っているもののようにも思われます。
双子座の人はずっと反抗期、とかいうわけではないんですが、
私がしばしば例に挙げるのは、
双子座のチェ・ゲバラアウンサンスーチー女史、小沢一郎氏などです。
決して「おだやかでさわやか」な世界に収まらない、
激しい嵐のようなパッションを感じさせる部分が
双子座という星座には、どうも、あるような気がするんですね。


双子座の世界には「英雄」というモチーフがあるんじゃないか、と
何となくこのところ、本を読んだりして、感じています。
「英雄」の伝説には、「英雄」がしばしば、
破壊的な行動を取ったり、激しく怒ったりするシーンが登場します。
英雄物語は、決して穏やかでなだらかな道のりではありません。
古い世界を壊して新しい世界を作る
というのも、英雄物語の重要なテーマです。
このあたりはいずれどこかで考えがまとまったら、
ちゃんと書いてみたいな、と思うんですが、
ここからは、なにか生き生きした英雄の神話のような物語が
スタートしていくんじゃないか!
みたいな、気もするのです。


金星と土星は少しずつセパレートしつつも、
前半はトラインを保っています。
天王星冥王星は徐々にスクエアに近づき、
太陽は海王星とのスクエアを形成します。
過去二週間くらいのなかでがつっとある形を取った時間が
次の形に向かって、転がりながら動いて行く
という感じがします。
一つの結び目を解いて、
また次の結び目に向かう、みたいな感じがします。
おわりのはじまり、はじまりのおわり。
扉の時間のまっただ中にいる、というイメージが強く湧きます。



今週はそんな感じです。