2015/3/2-3/8の空模様。


こんにちは、石井ゆかりです。
3月でございます。
だいぶ日が長くなってきました。
うっかりしていられません。



今週の空模様ですね。
今週は木星天王星冥王星の位置取りがおもしろい感じになっています。
3日に木星天王星のトラインがピークとなるのですが、
木星のスピードがだいぶ緩まっているので、
今週はもう、ずーっとトライン状態、みたいな感じです。
木星と太陽は今、ミューチュアル・リセプション状態で、
トラインになっている天王星のいる牡羊座は、
木星のディスポジターの高揚サインで、
太陽と金星もミューチュアルな品位になってまして、
このへんの結びつきは大変ホットです。
牡羊座・獅子座・魚座の間に、
純粋で力強い流れが生まれている感じがします。
なんというか、海の上での花火みたいな、
海辺のキャンプファイアーみたいなイメージです。
華やかさや、生き生きとした冒険心の下に、
深い精神の海が広がっていて、
そこに、冬の海の靄のような蒸気がたちのぼる
そんな景色を思い浮かべました。
新しく、強く、輝かしく見えるものの直ぐ後ろに、
時を重ねるだけ重ねて融け合ってしまった、
もう元々が何だったのかもわからないような深い「みなもと」が
厳然と存在している、という感じがあります。


6日、乙女座で満月が起こります。
この満月は冥王星とトライン、天王星・金星とインコンジャンクト、
木星セミセクスタイルになっています。
木星-天王星-太陽のyodと、満月ライン-冥王星の調停、
金星・天王星木星、月、冥王星の台形など、
いくつかの大模様が組み合わされたコンフィギュレーションと捉えることもできます。
特に、トランスサタニアンの絡まない、
満月ライン-金星、木星の台形を見ると
この満月が一つの大きな動きの「土台」になっている、
というイメージがわいてきます。
牡羊座と獅子座は火の星座で、
バキッと物事を「生み出す」「取り出す」世界です。
一方の魚座-乙女座の満月ラインは、
物事が混じり合い、融け合い、変容し続けていく世界であって、
バキッとした形が壊れたところにある世界と言えると思います。
満月という「満ちる」タイミングに、
ひとつ、立ち上がってくる火の星座らしい、華やかでキッパリとした、
勢いに溢れる結論があるとすれば、
その土台には、当事者にもはっきりとは自覚されていない、
雑多な物事の積み重ねが、滋養に満ちた泥のように広がっている
のかもしれません。
たとえば、私たちは何かを選び取る時、
「自分がなぜこれを選んだのか知っている」
と感じています。
でも、本当は、
「なぜそれを選んだのか」を
論理的に完全に説明することは、不可能だろうと思います。
火の星座は「直観」の世界ですが、
その「直観」は、幾多の経験と記憶の集合体である深い沼の底から、
沼の水とその上の空気のすべてを貫くようにして顕現します。
この、ごたまぜのような集合体こそが、
火の世界が生まれ出る「みなもと」なのだと思うのです。
この満月は、
火の世界のすばらしいイリュージョンの後ろに、
そうした「みなもと」がどかーんと存在している!
という現実がぐりぐりと強調されています。
この時期、たとえば閃光を見つけたなら
どんなものからその「光」が生まれたのか、
それを少し、暗がりや過去に向かって掘り下げてみると
光の当たらない場所にのっそりとそびえ立つ美しい館と庭園を
不意に、見いだすことになるのかもしれません。


今週はそんな感じです。

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